【体質改善】水滞ってどんな体質?改善法もご紹介します

東洋医学で重要とされるのが体を構成する「気・血・水」の3つのバランスです。
このバランスが乱れると、体や心に様々なトラブルが起きると考えられています。

今回は「水」のバランスが乱れる「水滞」とは、どんな状態なのか、改善法と合わせてご紹介します。

「水滞」の方の体と心の状態とは

水滞とは体の中で「水」の巡りが悪く滞っている状態です。
ここで言う「水」とは、リンパ液や胃液、膵液、涙や汗尿など、分泌液や排泄液など体内の水分の総称です。

「水」は、体を潤して、体の老廃物を外に排出します。
そのため、巡りが悪くなり水が滞ると、余分な水分や排出されなかった老廃物が体のあちこちに溜まってしまい、そのためにトラブルが起こります。

水滞すると起こる心と体の症状とは…

からだが浮腫む

水滞の代表的な体の状態は、むくみです。
水の巡りが滞り身体に停滞することで浮腫が起こります。
浮腫が起こると、だるさや火照り、ひどいときには痛みを感じることがあります。

特に下半身が浮腫みやすいのですが、関節部も水が溜まりやすく、指が曲がりにくくなり強張りを感じたり、腕が上がりにくい、脚を上げにくいなどのトラブルを感じることもあります。

胃腸の不調

水滞になると胃腸の不調が起こりやすくなります。
実感しにくいですが実は腹部は体の中でも特に水分が溜まりやすく、むくみを解消するだけでウエストサイズが5㎝くらいサイズダウンする方も珍しくありません。
腹部がむくむとお腹が冷え内臓の働き自体も悪くなり、膨満感やお腹にガスがたまる、食欲を感じない、下したり便秘を繰り返すなどの胃腸不調がでやすくなります。

体や頭が重く感じる

水滞すると、からだに余分な水分が溜まり老廃物の排出も滞るため、からだが重怠く動きにくく感じます。
頭痛も起こりやすく、重いような痛みや締め付けるような痛みを感じます。

めまい

頭や耳に余分な水分がたまると、めまいを起こしやすくなります。
ふわふわしたり、ぐるぐる回るようなめまいを繰り返す方は水滞している可能性が高いといえます

体調が転機の影響を受けやすい

水滞しているときは、気圧の変化や天気の変化の影響をとても受けやすくなります。
雨が降ると頭痛がする、からだが重い…そんな方は水滞している可能性がとても高いです。

水滞を改善する生活習慣

水の飲み方

水滞体質の方は余分な水が身体に溜まって浮腫を感じることが多いので、とかく汗を書いて水分を控えようとする傾向があります。
確かに水滞の方は巡りが悪く、摂取した水分をうまく排泄することができないのですが、水分の摂取を控えると、さらに巡りが悪くなる結果に。
また、暑い時期の水分控えは脱水症状や熱中症につながりかねません。
一度に大量の水分を取ると内臓で水分が停滞し、さらに浮腫の原因になってしまうので、少量の水をこまめに摂取するようにしましょう。

また不純物が混ざった水分、お茶やコーヒーやジュース、硬水などは水分を吸収するために内臓に負担がかかったり、利尿作用が働いて体に必要な水分を排出させてしまうことがあります。
できるだけ不純物の入らない水、軟水を摂るようにしましょう。

水の巡りを改善するため胃腸の調子を整える

水の巡りを整えるために必要なのが、腎臓を含めた内臓の調子を整えること。
お腹は冷やさないように、特に腎臓のあたりは冷やさないようにしましょう。
常に、長時間温め続けることは自分自身の熱を生み出す力を弱らせてしまいますので、10分くらい温めましょう。
温めるためにはカイロやお灸、ホットストーンなどが手軽でおすすめです。

水滞を改善するための食事

甘い食べ物、脂分の多い食べ物は体を潤すといわれています。
そのため水滞体質の方は避けていただいた方がよいでしょう。

お勧めの食材

水滞の方にお勧めの食べ物は
・巡りを助けてくれる
・体内の水分を排出する作用がある
ものです。

具体的には
・小豆や黒豆などの豆類
・瓜類
・海藻類

食材によっては水分を排出するとともに体を冷やす作用のあるものもありますので、温めながら食べるなど調理法にも気を付けましょう。