【体質改善】それって逆効果?冷えを加速する、やっちゃいけないNG温活

なんとなく冷えを解消できると思ってやりがちな温活のなかでも。逆にからだを冷やしてしまうものもあります。
今回は体が冷える原因とともに、やらない方がいいNG温活を、東京銀座八丁堀の体質改善サロン【ホットストーンセラピーCAON】オーナーセラピスト岡崎さおりがご紹介します。

体が冷える3つの原因

身体が冷えてしまう原因は、ずばり3つ。

  • 熱を作れない
  • 熱を運べない
  • 熱を保てない

このうちどれか一つでもかけてしまうとからだの冷えの原因になります。
つまり冷えを改善するためには、熱を作って運んで保つサイクルを回し続ければ、冷えはなくなるのです。
ではどうして、からだの熱を作れず、運べず、保つことができないのかをチェックしましょう

熱が作れないのは、腸の働きが落ちて体内酵素が不足しているから

熱を作るためにまず必要なのは、燃料となる「栄養素」とそれを燃やすための「代謝」です。
代謝が落ちている状態では、たとえ運動をしてもなかなか筋肉がつきづらく、脂肪も分解しにくい状態になります。
身体の熱を作っているのは、消化と代謝。
この二つのサイクルをきちんと回すことが熱を作る鍵です。

熱が届かないのは血の巡りが悪いから

体内で作られた熱は、血液に乗って全身に運ばれます。
この巡りが悪くなると、毛細血管まで温かい血液が届きません。
特に届きにくくなるのが手足の先や、下半身です。

血液の巡りが悪くなる大きな原因の一つが自律神経の乱れです。
ストレスがかかると、暖かい場所にいても交感神経が緊張し、末梢の血管を収縮させてしまいます。
その結果血液の巡りが悪くなります。
また、身体のこりも血液の真栗が悪くなる原因の一つです。
こっている組織の周辺は固まり、血液の流れを阻害します。

熱を保てないのは、身体に留める力が弱くなっているから

冷え性なのにたくさん汗をかく、お腹は冷えているのに手足が温かい。
思い当たることはありませんか?

人よりたくさん汗をかくから代謝がいい、それはただの思い込みです。
汗は身体の体温を下げる役割をしますが、熱を止める力が弱い人は、身体の心部が冷えていても、表面が温まった時点で汗をかき始めて放熱してしまいます。

また、身体の中心、お腹が冷えているのに手足が冷たくない人もいます。
本来寒い場所にいれば、体は手足への血流を少なくして、中心部の温度を保とうとします。
しかし、熱のコントロールがうまくいかないと、手足への血流はそのままで、常に放熱している状態になります。

この熱を止めるが不足していると、せっかく体内でつくって身体の隅々まで運んだ熱も、どんどん外に放出し、結果身体の冷えにつながります。

それは本当に効果あり?やっちゃいけないNG温活

身体が冷える3つの原因をご紹介しました。
冷え性を改善したいと思ってやっている「温活」でも、実は冷えを加速するNG温活もあります。
一時的に熱を上げても、冷えやすいからだを作ってしまうものもあるからです。

NG温活① 食事は必ず3食取る

食事をすると、胃腸で食べ物を消化し、その際に熱を作ることができます。
食事は大切な習慣ですが、食事の質、量、時間によっては冷えにつながることをご存じでしょうか?

適切ではない食事は、消化吸収のために胃腸に能力が集中し、そのほかの代謝まで手が回らなくなります。
代謝が正常に行われないと、体内の老廃物が蓄積し、冷えにつながってしまいます。
年齢とともに消化する力は衰えます。
それなのに若い頃と同じ食事をしていると、消化のために能力を無駄に消費し、代謝に使う力が不足してしまいます。
この消化と代謝に使う能力が「酵素」です。
まずは自分自身の食生活を見直すことから始めてみましょう。

NG温活② 冷えないようにサラダではなく温野菜で食事を摂る

体を冷やすからといって生野菜ではなく温野菜ばかり食べる方がいらっしゃいますが、生野菜には酵素と言う消化を助けてくれる栄養素が含まれています。
他にも熱を加えると壊れてしまう栄養素はたくさん。
すべての野菜に熱を通すのではなく、きちんと生でも摂取するようにしましょう。
生野菜が苦手な方は生のフルーツでも!

NG温活③ たくさん発汗するまで体を温める

汗をかくってすごく体があったまってるような感じがしますよね。
でも汗の役割って上がりすぎた体温を下げることだって知ってますか?
運動ではなく体の外の温度を上げることで体温を上げると、汗をかいて体温を下げるサイクルをぐるぐる回していることになります。
一時的に暑い、体が暖まったように感じても、実は冷えやすい体を作ることになります。

外から温めて汗をかくのではなく、自分自身の代謝を上げて汗をかくように整えなければ、いつまでも冷えからの脱却はできません。

熱を作って巡らせて体にとどめる【温活】とは

温活① 睡眠は6時間以上しっかりとる!

冷えにも色々タイプがあります。
手足が冷える末端冷え性、お腹が冷たい人、全身が冷える人。
どんな方にもまずしっかりとっていただきたいのが睡眠です。

運動、食事改善、冷えの解消のために色々やっても結果が出ないのは睡眠が足らず、筋肉を作るための細胞を修復する時間、食べたものの栄養を吸収して熱の燃料にする時間が不足してしまうから。

なんとなくだらだら起きている、スマホを見ながら寝落ち…そんな生活は睡眠時間が取れていても睡眠の質が下がってしまいます。
睡眠は最高の薬と心得て、睡眠時間の確保、睡眠の質を高めるようにしましょう。

温活② 発酵食品を積極的にとる

発酵食品には食べたものの消化吸収の働きを高める酵素がふくまれています。
さらに乳酸菌が腸内の環境を整え、熱を生みだす環境を整えてくれます。
お勧めするのは植物性の発酵食品。
味噌、納豆、お漬物などは積極的に摂るようにしましょう

冷えは身体だけではなく心にも悪影響

身体が冷えると、身体に不調を感じたり不快に感じたりしますが、実は心にも悪影響だって知ってましたか?

身体が冷えることで、内臓が冷えてしまいます。
内臓、特に腸が冷えると腸の働きが低下してしまいます。
腸は人の心に大きく影響するホルモンの分泌に深く関与していることが知られてきました。
ホルモンバランスが乱れることで、落ち込んだりイライラしたり、女性であればPMSや月経中の不調にもつながってしまいます。

熱を生み出す身体を作る温活で体質改善

体の冷えは体や肌だけではなく、心にも悪影響を与えます。
しかし外から熱を補うだけでは、自分自身の熱を作る力が失われてしまいます。
しっかりと自分自身の発熱力を上げて、徹底的に冷えを改善していきましょう!