東洋医学で重要とされるのが体を構成する「気・血・水」の3つのバランスです。
このバランスが乱れると、体や心に様々なトラブルが起きると考えられています。

今回は「水」のバランスが乱れる「水滞」とは、どんな状態なのか、改善法と合わせてご紹介します。
「血虚」の方の体と心の状態とは
東洋医学では体の栄養のことを「血」といいます。
血虚とは血の量が少なくなり不足している状態、つまり栄養不足の状態です。
血は体を作るための材料で、皮膚や髪の毛臓器、ホルモンなども血から血によって作られ健康を維持しています。
つまり血が不足し栄養不足になるということは体の様々なトラブルを招くということになります。
爪が割れたり髪の毛が抜けやすい
血虚とはつまり栄養不足の状態ですが、体内の栄養が不足した時にまず影響を受けるのが体の末端です。
その代表的な場所が髪の毛と爪。
爪の色が悪くなったり割れやすかったり2枚爪になりやすい…そんなトラブルや、髪の毛が抜けたりいきなり白髪が増えたりするのも血虚の特徴です
ふらつき、めまい
血虚になると頭に届く血流が不足するため、脳が栄養不足になり、ぼーっとしたりふらつきやすくなったりします。
また物忘れしやすくなったり集中できず、思考力が低下するのも血虚の症状の一つと考えられます。
顔色が悪い
血流を実はとても大きく反映するのが顔色です。
血虚の場合は血色が失われ、顔色が黄くすみしたような状態になります。
他にも肌艶が悪くなる、乾燥、かゆみなどのトラブルも起きやすくなります
寝つきが悪く眠りの質が悪い
血虚になると脳に十分な栄養が補給されにくくなり、そのため睡眠にも大きな影響があります。
寝つきが悪く眠りが浅い、何度も目が覚める、夢を見るなどのトラブルの原因は血虚かもしれません
血虚を改善する生活習慣
睡眠時間をしっかりとる
血を補充するために大切なのが睡眠。睡眠不足は血虚の大きな原因です。
特に睡眠のゴールデンタイムと言われる22時から2時のあいだはできるだけ就寝するようにしましょう。
眠れなくても、目を閉じて横になっているだけでもよいので、休息時間を確保してください
たんぱく質をしっかりとる
血は食べたものから作られるため、血の質や量は日々の食生活の反映です。
食生活の乱れは血虚体質を招きます。
炭水化物に偏った食事、慢性的な栄養不足に陥っていませんか?
血の材料になるたんぱく質、たんぱく質を体の組織に変えるための酵素、ビタミン、ミネラルをバランスよくとりましょう。
胃腸を整える
食べたものから血を作り出すのが胃腸です。
そのため胃腸が弱ると血虚になりやすくなります。
まずは胃腸を整えて、血を作り出せる体になりましょう。